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続き。普天間の問題は、ごまかしの続いてきたこの国の安全保障のあり方を、根本的に見直す契機になりえたはずである。江藤淳が見抜いてきたように、戦後、ずっと米国は注意深く、日本の言論界をコントロールしてきた。
http://twitter.com/iwakamiyasumi/status/13501466098
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江藤淳が見抜いたことは、『閉ざされた言語空間―占領軍の検閲と戦後日本』(文春文庫)にまとめられています。

太平洋戦争の勝者のアメリカが、敗者の日本の言語空間を閉ざし、日本人を洗脳してきた実態を、膨大な一次資料によって跡づけています。

ネットで読める『「閉ざされた言語空間」―占領軍の検閲と戦後日本』の書評を以下に紹介します。

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ブログ「とみーの本棚 @ tommy.jp」
http://www.tommy.jp/library/%E9%96%89%E3%81%96%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E8%A8%80%E8%AA%9E%E7%A9%BA%E9%96%93.html

【0086】閉ざされた言語空間
本書は「占領軍の検閲と戦後日本」という副題を持ち、第一部「アメリカは日本での検閲をいかに準備していたか」と第二部「アメリカは日本での検閲をいかに実行したか」の二部構成になっている。
書籍名 『閉ざされた言語空間』
著 者 江藤 淳
出版社 文藝春秋 (1994)
出会い 古本屋で見つけた

検閲とは通常、思想の統制や社会の秩序をたもつために国が強制的に出版物や郵便物などを取り締まることを指すが、ここでは太平洋戦争の勝者のアメリカが、敗者の日本の言語空間を閉ざし、日本人を洗脳してきた実態が明らかにされている。
日本での検閲において、アメリカが最も頭を悩ませたのが日本語いう世界で最も難解な言語であり、特に戦後は検閲に当たる人材が不足していた。それを補うために、アメリカは日系二世の中から日本語の出来る者を選抜し、陸軍諜報部語学学校で「語学兵」として訓練した。また、日本人の中からも、滞米経験者、英語教師、大学教授、外交官の古手などを採用し、高額の報酬で検閲の作業に当たらせていた。
驚いたのは、「War Guilt Information Program (戦争についての罪悪感を日本人の心に植えつけるための宣伝計画)」なるものが存在し、日本での検閲に大きな影響力を及ぼしていたことである。終戦直後にアメリカが特に懸念していたのは、原爆投下による被害者意識が強まってきたことと、東京裁判において東条英機を賞賛すべきだという機運が高まりつつあることであった。これらに対し、アメリカ側は「危険思想」の特定方法や対処方法を明らかにし、ケース・バイ・ケースのマニュアルを用意していたのである。江藤氏によれば、こうした言語検閲は戦後日本の言語空間を拘束し、そして今もなお、日本のメディア界に体質として残っているのだという。
終戦から60年以上が過ぎた今、日本人の(異様なほどの)アメリカ信仰をひとつとってみても、アメリカが植えつけた言語検閲がいかに効果的だったかがわかる。中国や北朝鮮に対する嫌悪や不信感についても、アメリカ主導の反共教育が少なからず影響しているのかもしれない。
一番怖いのは、それを日本人が自覚していないということだと思う。江藤氏によれば、言語検閲を担っていた組織は完全に「影」の存在であり、だれもその実態を明らかにしようとしなかった(出来なかったという見方もある)。その意味で本書は、豊富な一次資料に基づいた画期的な歴史研究である。
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ブログ「夢見る風力発電機」
http://d.hatena.ne.jp/skycommu/20100328/1269780588

2010-03-28
閉ざされた言語空間 (占領軍の検閲と戦後日本)

超おすすめ!
閉ざされた言語空間 (占領軍の検閲と戦後日本)
江藤淳 平成元年 文藝春秋

内容(「BOOK」データベースより)
さきの大戦の終結後、日本はアメリカの軍隊によって占領された。そしてアメリカは、占領下日本での検閲を周到に準備し、実行した。それは日本の思想と文化とを殱滅するためだった。検閲がもたらしたものは、日本人の自己破壊による新しいタブーの自己増殖である。膨大な一次資料によって跡づけられる、秘匿された検閲の全貌。

◎雑感
米国が、戦後の日本で行った検閲について。
アメリカに保存されていた一次史料をもとに、調査分析し、明らかにしている。
ほとんどの主張に、アメリカやアメリカの検閲隊が収集した資料を提示しているので、説得力がある。
自由を標榜しているはずのアメリカは、日本を統治したとき、厳重な検閲システムをしいた。
その検閲は、新聞や雑誌はもちろん、私人の手紙にまで及んでいた。
アメリカが行った検閲は、極めて悪質なものだと思う。なぜなら、検閲の存在が巧妙にかつ強力に隠匿されていたからである。一般の市民は検閲されていることを知らされなかった。そう考えると、戦中、大日本帝国政府が行った検閲の方がずっとましだったわけだ。なぜなら、検閲されていることが、どうどうと法律に明記され、検閲された部分は黒塗りにするなど、検閲の存在が明らかだったから。
検閲された後の情報にしか接していないにもかかわらず、自由な言論のもとにいると考える方が、言論と思想に対する悪影響は大きい。

アメリカは治安を維持するためにだけ検閲をしていたわけでなかったことが本書では明らかにされている。アメリカが行った検閲は、日本が行った先の大戦に対する考え方を強制的に、そして無意識的に変革させよう(歪めよう)としたものだった。例えば、「大東亜戦争」ではなく、「太平洋戦争」という表現の強制。
これは名詞を変えているだけじゃない。先の大戦をどうとらえるかという「ものの見方」まで、アメリカは日本市民に無意識的に変革させたのだ。
アメリカは、自国への批判をこっそり封じ込み、自分たちの都合の良いような世論になるよう、マスコミを誘導した。
また、東京裁判の近くでは、東條英機元首相に対する同情的な論調が、日の目を見ないように検閲していた。

本書では、マスコミの問題点も指摘されている。巧妙な飴と鞭に、マスコミはアメリカの共犯者になっていった、というのである。

現在、日本に住み、日本語を使うものは、ぜひ本書を読むべきだ。アメリカによる検閲は終わったとはいえ、今日でもその影響は大きく、今だに私たちは「閉ざされた言語空間」にいるのである。

◎メモ ※ページは平成元年刊行の単行本
(アメリカの占領とその検閲によって)「やがてそこに現出するのは、そのなかで、〝民主主義〟、〝言論・表現の自由〟等々が極度に物神化され、拝跪の対象となる一方、現実の言語空間は逆に「厳格」に拘束されて不自由化し、無限に閉ざされて行くという不思議な状況である。」p130

「新聞は、連合国最高司令官という外国権力の代表者の完全な管理下に置かれ、その「政策ないしは意見」、要するに彼の代表する価値の代弁者に変質させられた。検閲が、新聞以下の言論機関を対象とする忠誠審査のシステムであることはいうまでもない。かくのごときものが、あたえられたという「言論の自由」なるものの実体であった。それは正確に、日本の言論機関に対する転向の強制にほかならなかった。」p175

(戦前、戦中の「出版法」「新聞紙法」「言論集会結社等臨時取締法」などによる検閲は、いずれも法律によって明示されていた検閲であり、非検閲者も国民もともに検閲者が誰であるかをよく知っていた。タブーに触れないことを意図していたのである。しかし、アメリカの検閲は、隠されて検閲が実施されているというタブーに、マスコミを共犯関係として誘い込むことで、アメリカの意思を広めることを意図していた。)p190

(アメリカは、日本人の私人の手紙をランダムに開封することで、世論の動向を調査していた。)p214
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ブログ「オホーツクの詩季」
http://blog.livedoor.jp/door1188/archives/65342723.html

2010年01月18日
閉ざされた言語空間の謎と真実

文芸評論家江藤淳の『「閉ざされた言語空間」―占領軍の検閲と戦後日本』(1990文芸春秋)は自らが「この世の中に類書というものが存在しない本」であるというごとく、文芸評論でもなければ哲学書でもない、特異な書物である。これは少数の、政治家やマスコミ関係者や旧軍人家族以外は、多くの日本人が最近になるまで、知らされていなかった、隠された日本の歴史状況の原因を、資料をもとに探り当てた事実の記録である。「日本はもとよりアメリカにも、米占領軍が日本で実施した秘匿された検閲の全貌を、一次資料によって跡づけたいと試みた研究は、知見の及ぶかぎり今日まで一つも発表されていない」と、彼は平成元年のあとがきに記している。


 それから20年たった2010年の日本の政治状況は、江藤がこの本を発表した時にはその意義を認めることができなかった日本国民の、かなりの部分が「隠ぺいされてきた歴史の闇」アメリカの謀略組織の犯罪性に気付くにつれて、その先見性を納得できるものになってきた。

10年ほど前に不審死を遂げた著者が、平成5年の文庫本あとがきに記されている言葉は象徴的である。
 「文庫に収めるにあたって、テクストの改変は一切行わなかった。米占領軍の検閲に端を発する日本のジャーナリズムの隠微な自己検閲システムは、不思議なことに平成改元以来再び勢いを得始め、次第にまた猛威をふるいつつあるように見える。このように、“閉ざされた言語空間”が日本に存在し続ける限り、このささやかな研究も将来にわたって存在意義を主張しうるにちがいない」


江藤氏が「平成改元以来、次第に猛威をふるいつつある」と感じた時期は、政治の表ではアメリカ追随がアメリカ隷属の本性を明らかに見せつつあった時期であり、小泉―竹中政権時代に最悪となった政治状況と重なる。その後インターネットの普及に伴って、マスコミが秘匿し隠ぺいしてきた歴史の真実がささやきから、さざめきへと伝えられ、意見の発信から政権交代への意志へと高まっていった。

この中で人々が知ってきたのは、言論機関であるマスコミが言論統制と偏向報道による国民洗脳の役割を担っていることであり、歴代の自民党政府は日本国民のための政治をするのではなく、アメリカに奉仕するために存在したこと、国民のための政治を試みた首相はことごとく陰謀により政治的身体的に抹殺されたこと、である。愛国政治家田中角首相がロッキード事件を仕掛けられ、それ以来、自民党政権はアメリカの言いなりになってきた事実である。


アメリカの自由にならない鳩山―小沢民主党政権が誕生したことで、この事実は今まさに民主党幹事長小沢氏の抹殺に向けて、マスコミとCIAの日本監視局東京地検のけたたましい狂騒曲によって進行中である。そしてまだマスコミの洗脳状態から抜けていない日本人が大半であることをいいことに、デマ宣伝を繰り返している売国奴たちは犯罪行為を一層加速させている。

日本の報道機関、マスコミがマスゴミと呼ばれるようになった理由は、多くの国民が分かっているはずだ。二言目には「報道の自由」という錦の御旗を振りかざすマスコミは,最早その生命を失ってしまっている。かつては命をかけて報道をしたジャーナリストがいたことが信じられたこともあった。しかし今はそれらの良質な報道者はほとんど姿を消されたように見える。GHQ時代のレッドパージが持続的に行われ、江藤淳が感じたような、平成になってさらに一層、日本の言語空間が閉ざされたものになってきたことがそのあかしであろう。

現今のテレビ・新聞の状況は、目も当てられない惨状である。東京地検=CIA日本監視本部 と一緒になって、アメリカの利益にかなわない政治家や学者やジャーナリストを葬る手先となって働いている。偏向報道を常時垂れ流し、無実の人を極悪犯人に仕立て上げることは彼らの仕事の本命となっているらしい。

テレビ番組ときたら、あまりにも愚劣なものが多すぎる。テレビに出てくるタレントと称する輩は、平均以下のおバカキャラばかり、報道番組は偏向報道にアメリカさん一辺倒の筋書き通り、これも日本国民の愚民化政策であろう。3s、セックス、スポーツ、センセーション(扇情番組)によって、国民をばかにしてしまい、自分の頭で考えることのできない日本国民の家畜化・奴隷化政策の実行部隊と化している。

いまやテレビは過去のものになりつつある。インターネット時代、各自が自分の頭で考え、必要な情報の中から真実を知ってゆく時代になっている。テレビに出てくる馬鹿どもとつきあわせられる時代は終わった。NHK視聴料を払う必要はない。見る価値はない。新聞もしかり。テレビも新聞も見なくてもわたしは全く不自由を感じない。本を読む時間が増え、静かな時間を楽しむことができるのである。習慣化してしまった騒がしいテレビとおさらばすると、本当の自分を取り戻すことができる。今もテレビのない国を歩いていると、人々が生活の中で身につけてきた叡智に満ちた表情に出会うことができる。


最近読んだ松本清張の『日本の黒い霧』上・下は、フィクションではなく現代史の隠された暗部にメスを入れたノンフィクションである。戦後の日本で起きた不思議な事件を追っているが、多くはうやむやに葬られたそれらの事件全てが、占領軍GHQとかかわっていることを浮かび上がらせている。

初代国鉄総裁の列車轢死「下山事件」、「帝銀事件」、「追放とレッドパージ」は、特にアメリカ占領GHQの悪辣非道な姿を浮き彫りにしている。それは戦後教育を受けた、団塊の世代である私が刷り込まれてきたアメリカ観「アメリカは軍国主義の誤った日本を民主主義の国に生まれ変わらせた正義の国」のアメリカ像とは、似ても似つかぬ悪魔の姿である。いわばジキルとハイドのアメリカが、脅しと暴力によって被占領国を支配するやくざ国家としての真実の姿を隠すため、事件を起こし真実を隠ぺいし、罪のない人を犯人に仕立てあげるえん罪事件を重ねてきた事実を、このノンフィクションは私達に教えるのである。

民主主義の国アメリカとは裏腹に、被占領国の国民は煮ようと焼こうとどうでもいいとする、あまりにもやくざっぽい犯罪者の論理が中核にあることに驚く。しかしアメリカの人種差別の歴史、ネイティブアメリカンへの虐待の歴史を知ってみれば、驚くまでもない真実ではある。


植草氏のブログで紹介があったこの本を読んで驚いたことは、現在日本や世界で起こっている数々の事件と、5~60年前の事件とがあまりにも似ていることである。アメリカという国は世界中で、同じ謀略を60年以上も続けているということである。現在も細菌兵器やインフレンザ疑惑による製薬会社の詐欺事件など、国際的な謀略事件がインターネット情報に流れている。そのような製薬関係、細菌兵器関連の事件とも関連付けられるかもしれないのが「帝銀事件」である。

1948年白昼、東京都の衛生部の腕章をつけて帝銀に現れた中年男が、近くに集団赤痢が発生したため、その予防薬と称して職員に毒薬を飲ませ16人を死傷させた。この帝銀事件は、確たる物的証拠も動機もないまま、画家平沢貞通を犯人として最高裁の決定がなされ、平沢氏は数年前獄中で生涯を終えた。

最初はこの毒物が当時の陸軍特殊研究所関係から流れ出たものではないかという疑念があった。ところがこの陸軍特殊研究所(毒物や細菌兵器を人体実験として使った旧陸軍731部隊)にいたメンバーは、当時の秘密的性格ゆえに、その行方が全部はっきり確認されていなかった。のみならず、その最上級者石井中将はGHQの庇護を受け、その顧問となっていた。同中将が満州で謀略用の細菌研究をやり、そのためソ連側では戦犯の一人として起訴を要求していたにもかかわらず、アメリカ側ではこれをかばいとおした。

「帝銀事件が起こるや、警視庁が、その捜査の初段階で、この旧陸軍関係をひたすら追求していたことは、今では隠れもない事実である。しかしどういう理由からか、それは途中で急激に方針が転換され、北海道から拉致されてきた市井の一画家にすべてをかぶせて“解決”してしまった。当時の警視庁が最初の捜査で突き当たった重大なる壁とは、GHQの超権力の障壁であった。この壁の正体は、GHQが特別に旧陸軍の特殊研究を参考にしていたある組織を、日本側の捜査から表面に出るのを防衛したためであった。極秘につくられている秘密組織の存在をGHQは外部に知られたくなかったのであろう。」

 
731部隊の生き残りが「ミドリ十字」(今は会社名を変更)という製薬会社を運営し、血液製剤エイズ事件を引き起こしたことも、これら戦後の占領政策と関係があるはずである。

1960年に書かれたこの著作が、また50年も60年も前の事件が、今なお生々しく現在の出来事と重なり合って理解できる事実を考えてみるとき、戦後60年を経た現在の日本が、国民の自由意識とはかけ離れた、不自由な言語空間に住んでいること、真実を隠蔽された中で、空しい情報の網の目に捉えたれた、一見自由に見えて、実は操作された空間に生きていることを知らされるのである。そして2010年の今こそ、日本が真の独立国になるための、戦いのさなかにあることをわからせてくれるのである。


まさに平成維新であり、それは無血革命と簡単に言えるものでもない、巨大なアメリカ謀略組織と売国報道メディア勢力を相手にする、決死の対決であり、真の民主主義を築くための国民の必死の戦いにならざるを得ないものなのだ。

60年間日本を呪縛し続けてきたアメリカの正体、マスコミと日本の政権を自在に操り、やりたい放題を日本国民に押し付けてきた、「民主国家の先生」面をしたアメリカの真実の姿を明らかにしたうえで、対等の国家間関係を構築するために、小沢一郎は宣戦布告をした。鳩山由紀夫も後押しを表明した。

われわれ国民は、小沢一郎民主党幹事長と心を一つにして戦い抜き、60年間の「閉ざされた言語空間」に新風を吹かせなければならない。

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